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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第36章 本当の主・・・?
返事をしたが身体に上手く力が入らず執事に支えられないと歩けない。ゆっくりと中に入り席に腰を下ろした。
「さぁ、これで全員が揃いましたね。さて、まずは・・・私から話しましょうか。」
執事は、脇に控えている。椥がそっと話し出す。
「私は、婚外子です。会長である父には、未だに認められない存在ですが本妻の子である義妹の聖子<ミナコ>が亡くなったので仕方なく社長の座に据えられています。
私にある野心は、ただ一つ。乙女グループを手に入れることです。ですから、良巳。あなたが脅威でしたよ。」
「俺が?」
「もちろんです。君は、そつなくなんでもこなします。そして心の中の野心をひた隠しに出来る技術も高度に持ち合わせています。感心します。
いったいどうやって聖子を心変わりさせたのですか?」
「〝心変わり〟って・・・」