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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第37章  終わりに向けての道程
  


「しぶといな。」


 男が苛立って立ち上がった。


「やめてっ!」


 危機を感じて兄の前で両手を広げる。


「ゆ、ら・・・」


「ふん。全くお前たちは・・・。」


「お兄ちゃんにっ、解毒剤を・・・下さい。」


 男を真っ直ぐに見つめて伝えた。


「判った。まぁ、これから〝俺のモノ〟になるんだから、いいだろう。」


「ありがとう・・・ございます。」


「月良、お前・・・なに、かってな、、、こと・・・・・・」


「うるさい。そこで義妹が俺のモノになるのを見てろ。」


「はっ。・・・夢、でも・・・・・・見てんの、か?」


「なに?」


「お兄ちゃんっ、刺激しないで。」


 後ろで悪態をつく兄を止める。


「月良、は・・・俺の、、、モノ、だ・・・・・・」


「お兄ちゃんっ、やめて。」


 男の反応が怖くて目をそらしてしまった。


  
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