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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第37章 終わりに向けての道程
「お前、は・・・・・・俺の、、、モノだッ・・・」
兄は、震えて力ない手で腕を掴みそう言ってきた。
「本当にっ、お前は・・・っ!!」
「やめてっ!」
男に抱き付いて止める。
「月良、放せ!」
「私が言うことを訊いたら助けてくれるって言いましたよね?」
兄が自分を助けようとしてくれているのは、判ったがいま争うのは得策でない。
「「月良・・・・・・」」
「お願いします。お兄ちゃんを、助けて下さい。」
「そうか。どうしたらいいのかを教えただろう?」
不敵に笑う。
「や、めろ・・・・・・」
「大丈夫。お兄ちゃんを・・・私が助けてみせる・・・・・・」
男を放し兄に振り返りキスを送る。その後ゆっくりと立ち上がり男の抱き付いた。
「いい子だ。」
「ここでは、嫌です・・・」