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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第38章  狂宴の彼方へ
  


「あ・・・・・・っ」


 灯りが点いた先には、倒れているみんなの姿があった。


「椥さんっ!!」


 近くに倒れていた会長の息子に駆け寄って声を掛ける。


「呼吸が、弱いな・・・」


 胸に触ると体温も低い。


「すぐに救急車をっ!!」


「判りましたっ。」


 付いて来た警備員は、すぐに返事をして車に戻って行った。


「月良ちゃん、月良ちゃんっ!!」


 干亜は、少女を探した。しかし倒れている男たちの中には、少女が居ない。


「いったい、どこに・・・・・・っ!!」


 すぐに部屋を出て1階を虱<シラミ>潰しに探す。


「なんだ、これ・・・・・・」


 キッチンに入って驚いた。カウンターに置かれていたのは、茶色の小瓶。明らかになにかの〝クスリ〟。


「まさか、みんなっ・・・」


 頭に浮かんだことにドキッとした。


  
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