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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第38章 狂宴の彼方へ
「すみません、この子も乗せて下さい。」
「判りました。」
救急隊員に少女を預けて警備員と一緒に警察を待つことにした。
》 》
「乙女会長っ、恵見さんが再び逮捕されましたがどう思われていますか?」
「社長も犯行に関与したと言われていますがどうなのでしょうか?」
「冤罪被害に遭われた方とご家族が恵見さんに襲われたそうですが。」
報道陣は、一気に事件を嗅ぎ付けて本社に押し寄せていた。
「質問は、書面で受け付けますので帰って下さい。きちんと約束を守り書面で質問を下さった方にのみお答え致します。」
秘書は、毎日壊れたレコードのように同じことを詰めかける報道陣たちに告げていた。
「きちんと会見を開く気は、ないんですか!!」
「グループに関わる者がこれだけ不祥事を起こしているんですよ。」
「グループには、一切関わり合いのないことです。」