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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第38章  狂宴の彼方へ
  


「開き直るんですか!」


「開き直りでは、ありません。きちんと警察の捜査には、協力をしていきます。」


 秘書は、そう答えて会長を連れて社内に入る。


「大丈夫ですか、会長。」


「気にしなくていい。大きな会社になればなるほどにああ言う輩が群がって来るものだ。
 私たちは、利用してくれるお客さまと株主さまをフォローしきればいいのだ。」


「かしこまりました。」


 さすが、と言うべきである。ここまでの大企業の会長ともなるとここまでドンと構えられるものなのか。


「月良は、どうしているのだ?」


「まだ、干亜から連絡がありませんから意識が戻っていないのだと思います。」


「そうか。引き続き様子を見てくれ。」


「かしこまりました。」


 別荘で起きた事件から1週間が過ぎようとしていた。


 》 》


「椥さま、会長から書面が届きました。」


  
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