この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第39章 終わることなき〝宣戦布告〟
「月良ちゃん・・・実は。。。」
「なんですか?」
「良巳さんの所に帰ることは、出来ない。」
「どうして、ですか・・・?」
緊張でドキドキする。
「乙女会長の権限で良巳さんから月良ちゃんの保護者資格は。剥奪されたんだ。」
「そんな、勝手な。。。じゃあ、私は・・・どうなるんですか?」
不安が一気に押し寄せる。
「乙女会長が保護者資格を有することになったんだ。」
「私は、乙女会長と暮らすんですか?」
「いいや。会長に君の保護を任されたのは、俺だよ。」
「干亜・・・さんが?」
「うん。なんだか判らないんだけど・・・会長に気に入られているみたいで。」
「じゃあ、私が退院したら干亜さんと暮らしていくってことですか?」
「そう、なるね。一応会長が部屋を用意してくれるし警備員や家政婦も雇ってくれるって。」