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贖罪の檻。【煉獄━ レンゴク ━】
第5章  禁断の果実
  


 兄の感情が本当に判らない。困る。

 非道な仕打ちに涙するのは、〝優しい兄〟からかけ離れている気がするからなのにフッと見せる姿が希望を見せる。


「お兄ちゃん・・・・・・」


 そう呼んでもイケない最愛の存在が苦しい。


「っ・・・!!?」


 身体を横たえようと動くと蜜壺から兄が放った蜜が溢れ出てきた。その生々しいモノに言い表すことが出来ない。


「っ・・・・・・」


 クチュ っと、自ら指を挿れて蜜を掻き出すしかない。しかしそもそもこんな行為の中に居ながら自ら触ることなどあっただろうか。


「タオル・・・・・・」


 掻き出せないと判断してベッドを降りてバスルームに向かう。


「タオル・・・」


 足に力が入らないので半ば這っている状態だった。


「これで、いいや・・・」


 洗面台に掛けてあるタオルを手にしてベッドに戻り秘部に当てて拭う。


  
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