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炎の薔薇
第2章 デート
既婚者なのに夫以外の男とデートする。
スリルもあれば、かなりデンジャラスな事でもある。
でもそんな事を考えていたら、楽しむ事も出来ない。
トキメキやドキドキなどがなくなれば、男女共に老けていく。
格好つける場所がなければ、心も枯れてゆくばかり。
私と和也はもう一度ドキドキしたかった。
トキメキに飢えていたんだ。
だから、二人は心に潤いを求めた。
二度目のデートは私の提案通り、チーズフォンデュを食べた。
和也があれこれ調べて予約してくれた。
オープンカフェも楽しめる山小屋をイメージしたような造りのお洒落なレストラン。
風が強すぎた為、外での食事はしなかったが、窓際の席で外の景色を眺めながら落ち着いて食事を楽しんだ。
昼間から白ワインで乾杯し、ほろ酔い気分となり会話は弾む。
「贅沢な時間ね」
「ええやん。いつも頑張ってるんやから自分にご褒美あげないと」
「和也さんにはご褒美を貰ってばかりで悪いわ」
「俺も貰ってるで。
茜ちゃんはしてあげた事を素直に喜んでくれるやろ?
その笑顔をちゃんと頂いてるから、出来る事はしてやりたくなるんや」
真っ直ぐな気持ちを向けられると照れる。
こんな気持ちにもご無沙汰だった。