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炎の薔薇
第3章 雫

 ドラマも途中途中掻い摘んで鑑賞していた。
ちょっと出しゃばりな司法解剖をした法医学者が、死因について疑問を抱き、事件へと首を突っ込んでゆくというのがこのドラマのお決まりあり、担当刑事に意見しているシーンになったところで和也がバスタオルを腰に巻いてバスルームから出てきた。

 そっと私を抱き、明る過ぎる部屋の照明を落とした。

 軽いキスを交わし、「嫌だったら言うてや」と言いながら私をベッドに押し倒す。

 薄暗い部屋で唇は重なり、バスタオルは早々と和也に取られてしまい、全裸を晒した。

 掌で包み込みように直で胸を触られ、突起した乳首に和也の指がかすめた。
指腹でクルクルとなぞるように突起部分を責め、反対の乳首を唇で覆う。
舌先は乳首の先端を探り当て、下から上へと動かした。
その優しい愛撫が心地良く、どんどん淫の世界へと導かれて行った。
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