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炎の薔薇
第5章 セックスの虜
ほんの少しの恥じらいはあれど、互いに裸で過ごす事に慣れていく。
「茜はスタイルがいいね。
胸は垂れてないし、クビレもある。
スカートが似合う綺麗な脚やし、俺には勿体無いくらいやな」
和也の体はお世辞でも褒められなかった。
お腹はデレーンと垂れ下がり、会社などの健康診断では肥満として引っ掛かるであろう体形。
よく蕎麦屋などの前に立ち、酒瓶を持ってオチンチンを堂々とぶら下げた置物のようだ。
その分を性格や優れた脳みそで補っているのだろう。
ルックスも大して気にならず、私は和也とのセックスは異常に感じる事が出来た。
何に対しても一生懸命努力する事が和也には備わっている。
私を好いてくれて、気持ち良くさせようというのを一番に考えくれる。
だからかな。
抱かれていると心地良くて安心出来た。
それに和也は私をよく褒めてくれた。
普段褒められる事のない女が、褒めて貰う事により自信を取り戻す事が出来た。
それにセックスが加わる事で心が潤った。
幸せな時を噛み締める事で、自分を慰めていたのかもしれない。
忘れかけた思いを取り戻したかった。
多分、和也も同じ思いを抱いていたんじゃないの?
これが私と和也の恋の形だったんだよね?
きっと……