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姫巫女さまの夜伽噺
第6章 志摩の過去

「見て、志摩。
このあいだ捕まえた天女。
美しいでしょ?」


穂高はそう言うと
天女を吊るしている縄の一部を引っ張り上げる。
猿轡の間から
艶かしく苦しそうな喘ぎが漏れた。


「お前、そんな事より」


「伊良の事でしょ?」


先に言われてしまって
志摩は口をつぐんだ。


「…やっぱり思い出しちゃったんだ?」


苦しそうな天女の
たわわな乳房に吸い付きながら
穂高は志摩を見つめた。


真っ赤な瞳は美しい。


「…そういうんじゃない」


「そういう顔してるよ。
麻木の事を、ずっと気に病んでいる。
忘れた事ないから
浅葱色の衣を着ているんじゃないのかい?」


志摩は図星を突かれて絶句し
穂高を睨みつけた。


麻木。


その名前は
志摩にとって最大級の禁忌だった。


志摩は甘あり細かいことを気にしたり
根に持ったりする方ではない。


しかし、麻木に関してだけは特別で
その名前を耳にしようものなら
全身の毛を奮い立たせて怒り狂った挙句
あらゆるものを破壊しかねない。
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