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姫巫女さまの夜伽噺
第6章 志摩の過去
「え…どうして…?」

「姫巫女として向かえ入れたからだ。
姫巫女には姫巫女という人生の役割がある。
つまり、客と寝る事が姫巫女の役割という事だ。
客が良い思いをすれば、
宿は儲かるし村は神や妖の恩恵をもらえる。

ちなみに、俺たちの世界に通貨はない。
対等な力の交換か、それに見合う何かを貰う。


麻木は姫巫女という役目になったのにその仕事を怠った。
だから、怠惰の代償に麻木は病に臥せったんだ」



(…そんな…)



伊良は驚きと悲しみで眉根を寄せた。
志摩の金色の瞳は悲しみで溢れるようだった。


「…だから、嫌がるあいつを無理矢理犯した。
命を無駄にする方が災難だと思っていた。


俺たちの中では、まぐわう事は神事だ。
決して欲望と無縁ではないが
神聖な儀式に近い感覚を持つ。


しかし、人間はそうでは無いらしい。
これは、俺や他の神には分かりかねる感情だ」


だけどね。
そう言ったのは穂高。


柔和な顔立ちのまま
そして志摩をあっさりと見つめながら、続けた。


「麻木にとっては、犯される事の方が
命を無駄にするよりも苦痛だったんだよ。
あのお屋敷での出来事が思い出されて、汚らわしいと思ってしまっていたんだ」
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