この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姫巫女さまの夜伽噺
第6章 志摩の過去
志摩は黙りこくってそっぽを向く。
その瞳には悲しみと怒りがあった。
「麻木は…それから壊れてしまったんだ」
みんなと働く事を禁止され
代わりに夜になると綺麗に着飾らされて
お客の前に出されて犯される。
そんな毎晩を繰り返した後
麻木は精神を病んでしまい
元の明るく清らかで美しい彼女では無くなってしまった。
夜になればお客の前で淫らに腰を振り
それが済めば志摩に泣きついて欲望を求めた。
寝ている時以外は
常に淫乱な欲望に支配された。
まるでそれしかする事を覚えなかった幼子の様に
男を見れば襲いかかるほどに求めた。
その為、起きていれば縛り付けられ
寝ている時は牢に入れるか
厳重に結界を張られた。
「…壊れたなら、壊れたままであれば良かったんだ…。
なのにあいつは…たまに正気に戻るんだ。
風呂上がりとかならまだいい。
だけど、客とまぐわってる時に正気に戻るんだよ」
そんな麻木に志摩は耐えられなかった。
伊良が見つめると、
志摩は視線を逸らして眉根を寄せて黙りこくった。
その表情からは
後悔しか見て取れなかった。
その瞳には悲しみと怒りがあった。
「麻木は…それから壊れてしまったんだ」
みんなと働く事を禁止され
代わりに夜になると綺麗に着飾らされて
お客の前に出されて犯される。
そんな毎晩を繰り返した後
麻木は精神を病んでしまい
元の明るく清らかで美しい彼女では無くなってしまった。
夜になればお客の前で淫らに腰を振り
それが済めば志摩に泣きついて欲望を求めた。
寝ている時以外は
常に淫乱な欲望に支配された。
まるでそれしかする事を覚えなかった幼子の様に
男を見れば襲いかかるほどに求めた。
その為、起きていれば縛り付けられ
寝ている時は牢に入れるか
厳重に結界を張られた。
「…壊れたなら、壊れたままであれば良かったんだ…。
なのにあいつは…たまに正気に戻るんだ。
風呂上がりとかならまだいい。
だけど、客とまぐわってる時に正気に戻るんだよ」
そんな麻木に志摩は耐えられなかった。
伊良が見つめると、
志摩は視線を逸らして眉根を寄せて黙りこくった。
その表情からは
後悔しか見て取れなかった。