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姫巫女さまの夜伽噺
第8章 老舗蛞蝓
「もう、無理…っあああ!」
毒で敏感になった体は
蝓凪の抜き差しに過剰に反応し
潮を撒き散らしながら果てる。
それが蝓凪を強く欲情させ
気がつけば蝓凪の体液で褥さえもぐちゃぐちゃに濡れ
下の畳にまでその染みが広がっていた。
全身を舐められるかのような
ざらつきとヌルヌルとした感触。
蕾は常に吸い付かれ
入れられた陰茎に火処は蜜を溢れさせて
何度となく収縮を繰り返した。
そうして夜も更け
蝓凪の欲望が枯渇し始める頃に
やっと伊良は解放された。
体じゅうが火で炙られたように熱く
少しの刺激でビクビクと体を震わせて果てる。
「楽しかったよ、姫巫女殿。
私がこれほどまでになるとはね」
蝓凪はニンマリと笑う。
そして、ついたての向こうへと視線を向けた。
「もう充分満足した。
そこに居るんだろう、志摩殿。この娘の後のことは任せる。
私は、厠へといってくるのでね。
今宵は極上であった。しばらく、田畑へ恵みを与えよう」
そうして蝓凪は部屋をよたよたとしながら去っていった。