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姫巫女さまの夜伽噺
第8章 老舗蛞蝓
「ここの薬湯でなければ、この毒液は落とせないだろうな。
しかし、あの蝓凪様が、ここまでになるなんて。
大したもんだよ、愛蘭」
志摩は愛蘭を湯船へと浸ける事はせず
抱きかかえて桶で湯を体にかけ流した。
「あ…っつい…!」
皮膚に薬湯が触れると
じゅうじゅうと言う音を立てて薬湯と毒液が混ざる。
「我慢しろ…。
このままじゃお前も溶けるぞ」
そう言う志摩も、毒液に触れた手がただれ
かけ流した時に飛び散った毒液が体に張り付き
皮膚を赤くさせていた。
「いや、志摩まで…!」
「大丈夫だ。
俺には宝珠もある。 湯をかけていれば治る。
まずは、お前から流し落とさないと」
志摩はしかめ面をしながら
淡々とお湯を伊良にかけ続け
毒液が完全に流されるまで流しては身体中に触れた。
「っ…志摩…触ると…」
毒液はなかなか落ちず
ぬめりが身体中に残る。
それを落とすように体に触れれば
痺れにも似た快楽が駆け巡って伊良は悶絶した。