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姫巫女さまの夜伽噺
第9章 穂高と志摩
ここだけの話ですが、と
近江が話を続ける。
「麻木様の一件以来、志摩様はとても厳しくなられました。
穂高様も、その件においては非常に心を痛めてしまいました。
それまで、お二人はとても仲が良かったのですが
麻木様の件以来、お二人の関係にも、少し変化が訪れてしまったようです」
「そうなの。穂高様は、女ったらしが増しちゃったの。
志摩様はそれを止めようとするけれど、うまくいかないの。
美濃、見ていたからわかる。
志摩様は厳しくなっちゃった。
宿のみんなにも、厳しい。
でも、一番は自分に厳しくなっちゃった」
今までじっと黙っていた
美濃はどこか寂しげな視線で
そう話し始めた。
「だけどね、伊良様が来てから
志摩様はとても楽しそう。
志摩様が、伊良様を大切に思うのは、とてもいい事。
宿の雰囲気も、とってもよくなったの。
だから、美濃は、伊良様が好き」
美濃はちょこんと伊良にくっついて離れない。
まるで妹か姪っ子のようで可愛くて
伊良はそんな美濃の頭を撫でた。
近江が話を続ける。
「麻木様の一件以来、志摩様はとても厳しくなられました。
穂高様も、その件においては非常に心を痛めてしまいました。
それまで、お二人はとても仲が良かったのですが
麻木様の件以来、お二人の関係にも、少し変化が訪れてしまったようです」
「そうなの。穂高様は、女ったらしが増しちゃったの。
志摩様はそれを止めようとするけれど、うまくいかないの。
美濃、見ていたからわかる。
志摩様は厳しくなっちゃった。
宿のみんなにも、厳しい。
でも、一番は自分に厳しくなっちゃった」
今までじっと黙っていた
美濃はどこか寂しげな視線で
そう話し始めた。
「だけどね、伊良様が来てから
志摩様はとても楽しそう。
志摩様が、伊良様を大切に思うのは、とてもいい事。
宿の雰囲気も、とってもよくなったの。
だから、美濃は、伊良様が好き」
美濃はちょこんと伊良にくっついて離れない。
まるで妹か姪っ子のようで可愛くて
伊良はそんな美濃の頭を撫でた。