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姫巫女さまの夜伽噺
第9章 穂高と志摩

「それから僕は成長して行ったけれど
どうしても人間も神も好きになれなかった。
僕に居場所はなかったし
感情は年々くすぶっていった。


人を見ると憎しみに心が焼かれそうになり
僕を産み落とした女性を憎んだ。


僕は、父親の力が強くて、神通力が使えたんだ。
だから、そういった力の面では父親に感謝はしていた。
だけど、たぶん、きっとどこかで…
心の片隅では父親も憎んでいた。


僕は、神と人との間でさまよって…
自分で神になろうと決心した」


そして。
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