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姫巫女さまの夜伽噺
第10章 人間の世界
きゃんきゃん、吠えるなよ、うるせーな。
男はそう言うと、伊良のお尻をこれでもかというほどに叩いた。


「痛っ!」


「痛くないだろ、これくらい!
ほら、ほら、もっと痛がれ、泣いてみせろよ!」


男はさらにお尻を強く叩き
そのあまりの痛さに伊良が暴れると
一度地面に下ろしてから
側面の岩に投げ飛ばすかのように
乱暴に伊良の体を前から押し付けた。


「いやあ、痛いっ!」


岩肌は冷たくゴツゴツしていて
後ろから頭と体を押さえつけられると
着物を通してでも尖った岩肌が刺さって痛い。


男は後ろから伊良の着物の胸元に手を伸ばすと
横に引っ張って露わになった胸を揉みしだいた。


「やだ、やめて!」


「うるせーよ。
こうされるのがお前の役目だろ。
感じるんじゃないのか、こうやって男に蹂躙されて、なぶられると」


男は伊良の乳首をぎゅうっと摘み上げ
露わになった首筋をザラザラな舌が這い回った。


男の舌は長く、首筋を舐めていた舌先が伸びて
摘んで充血した乳首をチロチロと舐めまわした。
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