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姫巫女さまの夜伽噺
第10章 人間の世界

「どうやら、気づかれたようだ」


男がまたもやにんまりして
伊良を地面に叩きつけるようにして放り投げた。


「きゃあっ!」


叩きつけられた痛みに喘ぎながら
伊良は横向きになった。
その伊良を、男が覗き込む。


「ここなら、志摩は追って来れない」



「あんた…一体…」


ワンワンと犬の吠える声が近づいてくる。
人々の声も、うるさいくらいに聞こえる。
いやだ、と伊良の体はもがこうとするが
それに体は応えない。


「俺は、朽葉(くちば)。蜥蜴の妖怪だ。
そして、お前を嫁にもらうものだ」


よく、覚えておけ。
そう言って、朽葉は伊良に口づけをした。
唇までもがガサガサしていて
伊良は吐き気を催した。


「人間の世界にいる時、人間としゃべっている時。
何もこちらのことを思い出せないようにしてやる」


そう言って朽葉は黒い丸薬を取り出し
自分の舌の上にそれを乗せると、伊良の口元へと運ぶ。
朽葉の下がい伊良の唇をこじ開け
そしてスルスルと喉奥まで入り込むと
無理矢理に丸薬を飲ませた。


「や、だ…」


「次会うときは、布団の上だ。
たっぷり可愛がってやる。
それまで、人間の世界でしばらく過ごしていろ」


丸薬の効果なのか
急激に視界が暗くなり
気がついたときには、伊良の意識は深い闇の底へと落ちていた。
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