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姫巫女さまの夜伽噺
第10章 人間の世界
次の瞬間。
蜥蜴は一瞬にして人型へと変形した。


それほど大きくはないが
しゅっと細長いシルエットに
少し、だらしなく着こなされた着物。


兵児帯をゆるく締め、その縛られた先はだらんとしている。
着物の前も半ばはだけ
そこから鱗のある皮膚が見えていた。


「何、誰…?」


突如現れた人ともなんとも言えない生き物を目の当たりにして
恐怖に悲鳴さえ飲み込む。
訳がわからない現実に
布団をかぶったままそこから出られずに
覗き込んで来る男の瞳を見た。


「もう忘れたのかよ、伊良」


そうして男の長い舌が伸ばされ
伊良の唇をこじ開ける。


「んっ…!」


助けを呼ぼうとした悲鳴を飲み込まされ
反対に唇が触れ合った瞬間。


体に電撃が走った。


「んんんんっ!」


瞬時に、自分が何者なのかを理解する。
唇を塞がれたのを嫌がって
蜥蜴ーーー朽葉を向こう押しやろうと手を伸ばしたが
その両腕を掴まれて素早く紐でベッドにくくりつけられてしまった。


「や、だ…朽葉!」


唇が解放されると、伊良はそう叫ぶ。


「記憶が戻ったか。
きゃんきゃん吠えるなよ、静かにしやがれ」


朽葉はニヤリと笑うとあっという間に
伊良の口に猿轡をはめた。
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