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姫巫女さまの夜伽噺
第11章 妖の世界
「なんだ、噂よりも、随分と美男子じゃねぇか。
俺はそっちの気はないけど
お前くらい美男子なら、ぶち込んでやってもいいぜ」
「朽葉…」
伊良が恐怖に体を縮こませたのを感じ取って
穂高は彼女を庇うように抱きしめた。
「なんだなんだ、伊良。
お前、志摩だけじゃなく、穂高までたらしこんだのか?
随分と大胆な女だな!」
「たらしこんでなんか…!」
「だがな、お前はもう俺の物だ!
忘れたか、俺の呪いを…」
「呪い…?」
そうして伊良が自分の首筋に手を伸ばした。
「伊良様、触っちゃダメ!」
「え?」
美濃の制止は間に合わず
伊良は朽葉の呪いに触れた。
それが、発動の合図だった。
「っあ…!」
突如、体が言うことを聞かなくなり
体の奥底がジンジンと疼き始める。
それは、どうしようもない疼きになって
助けを求めるように穂高にしがみついた。
「伊良、どうしたの?大丈夫?」
いきなり苦しみ出した伊良に驚き
庇うように抱きとめたのが悪かった。
伊良は体の疼きが止められず
涙を流しながら穂高に絡まりつく。
「だめ、穂高…。くる、しい…!」
穂高の片足に絡まり
秘部を擦り付けようとする体を必死で止める。
「お前、一体彼女に何をしたんだ…!?」
「ん、なんだお前、わかんねぇのか?
というか…お前みたいな奴が、どうしてこっちの世界にいるんだ?」