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姫巫女さまの夜伽噺
第11章 妖の世界

「こっち、早く!」

美濃がお手玉をしまい
今度は赤べこを取り出して息を吹きかける。


美濃の術で命を与えられた赤べこは
逞しく嘶くと三人を背に乗せて空を駆け出す。


「逃すかよ!」


朽葉は怒りに変わり果てた形相で
その三人を追うべく
式を袂から取り出して息を吹きかけて大きくする。


その式に飛び乗ると
赤べこの後に続いてきた。


「逃げ切れるか、美濃?」


「美濃に任せて。赤べこ、早い」

美濃が赤べこの首元を撫でると
嘶いて少しスピードを上げる。
しかし、朽葉も負けず
どんどんと追いついて来る。


「伊良、大丈夫か?」


穂高にくっついたまま、体の疼きが止められない伊良は
全身に玉の汗をかきながら
必死にその欲望を抑えるべく息を殺していた。


「気をしっかり持つんだ。
帰って、薬湯に浸かろう。
志摩の宝珠があれば呪いくらい弾き返せる」


「志摩…」


朦朧とする意識の中で
その名前を呟くと
伊良の中がさらに疼きを増す。


「くっ…う…っぁ…」


「ははは!苦しめ伊良!
その名前を二度と呼ぶなと言っただろう!」


朽葉は苦しむ伊良を見てケラケラと笑う。


「大丈夫?
もう少しだから、心配しないで」


「穂高…我慢、できない…」


穂高が伊良の秘部に手を伸ばすと
そこはすでに滝のようになっていて
見れば、目は虚ろで焦点が合わない。


「そうだ、苦しめ伊良!
そのまま放っておけば、犬とでも交わるようになるぞ!
縛り付けておけば、逸物欲しさに狂い出す!
そう、俺の妹があいつにそうされたようにな!」


「妹…?」


穂高は朽葉の言葉に引っかかりを覚えた時
「見えた」と美濃が指をさす。
その先には、人間界から見た、山の姿があった。
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