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姫巫女さまの夜伽噺
第2章 目覚めし巫女
志摩のはだけた襦袢から
愛蘭の皮膚に彼の熱が伝わる。
人間だったら恐らく高熱と言えるほどの熱さで
その体温にのぼせてしまいそうになった。


「ちょっと…もぅ…無理…。
こんなの恥ずかしすぎる!」


顔を両手で覆うと
志摩がいたずらっぽく嗤う。


「見えてるぞ。恥ずかしくないのか?」


言われて慌てて胸元と大切な所を隠すと
間近で志摩の黄金色の目と目が合った。


(…しまった)


見るんじゃなかったという後悔はすでに遅い。
志摩は穂高のような柔和な顔立ちではないが
ツリ目が凛とした見とれるほどの美形だった。


その美しい顔に、残酷な笑みが乗る。


「散々看病したんだ…初物は俺がもらおう」


そう呟くと次の瞬間。
唇を塞がれた。
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