この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式
寝る前に着ていた着物は見当たらず
首から胸が麻縄で芸術的に縛られ
その複雑な縄目は足まで続いていた。
「やだ!放して!」
愛蘭は困惑して泣き始める。
バタバタともがこうにも
一切の動きが封じられていた。
「やだってば、なんで!こんなっ…!」
両足は膝で折られて
もがけないように縛り付けられている。
それは、まるで蟹がハサミを動かせないようにするのと一緒だった。
その足の縛り目にも
縛ばくと書かれた札が貼られていて
足を閉じる事ができない。
つまり愛蘭は裸で縛られ、腕と足を拘束され
開脚したまま布団に寝かされていた。
「…何なの、何の冗談なの⁉︎
…っ!いやぁ、触らないで!」
動こうとしても
愛蘭の意思では足も手も動かない。
穂高が胸の頂きを
爪先でコリコリしごく刺激に
唯一動かせる胴体がビクビクと反応する。
「どうやら感度もいいみたいだね。
縄女(なわめ)、ご苦労だったね。
後ほど褒美を取らそう」
穂高がそう言って
愛蘭は部屋の片隅に女性がいる事に気付いた。
ひょろひょろでやつれて
今にも倒れそうな女性。
なで肩にもほどがあるといわんばかり。
紫色の唇に、悲観したような表情。
「穂高様、勿体無いお言葉です」
「良い。非常に美しい縛りだよ。
抵抗できないが反応はできる。
そして焦らすことも」
では、これにて。
縄女と呼ばれた女は薄笑いを浮かべて
音もなく部屋から去った。
穂高はそれを見届けると
愛蘭へと視線を戻す。
「何、なんなのあれ…!」
愛蘭は恐怖で唇が震えた。
「彼女は縄女。その名の通り、縄の付喪神だよ。
この宿では、とても働き者で助かっている。
特に、そういう趣味の客相手には
縄女が作り出す肢体への芸術的な縛りは定評があるんだ」
穂高の言っている言葉が理解できないまま。
そして、いたぶりが始まった。
首から胸が麻縄で芸術的に縛られ
その複雑な縄目は足まで続いていた。
「やだ!放して!」
愛蘭は困惑して泣き始める。
バタバタともがこうにも
一切の動きが封じられていた。
「やだってば、なんで!こんなっ…!」
両足は膝で折られて
もがけないように縛り付けられている。
それは、まるで蟹がハサミを動かせないようにするのと一緒だった。
その足の縛り目にも
縛ばくと書かれた札が貼られていて
足を閉じる事ができない。
つまり愛蘭は裸で縛られ、腕と足を拘束され
開脚したまま布団に寝かされていた。
「…何なの、何の冗談なの⁉︎
…っ!いやぁ、触らないで!」
動こうとしても
愛蘭の意思では足も手も動かない。
穂高が胸の頂きを
爪先でコリコリしごく刺激に
唯一動かせる胴体がビクビクと反応する。
「どうやら感度もいいみたいだね。
縄女(なわめ)、ご苦労だったね。
後ほど褒美を取らそう」
穂高がそう言って
愛蘭は部屋の片隅に女性がいる事に気付いた。
ひょろひょろでやつれて
今にも倒れそうな女性。
なで肩にもほどがあるといわんばかり。
紫色の唇に、悲観したような表情。
「穂高様、勿体無いお言葉です」
「良い。非常に美しい縛りだよ。
抵抗できないが反応はできる。
そして焦らすことも」
では、これにて。
縄女と呼ばれた女は薄笑いを浮かべて
音もなく部屋から去った。
穂高はそれを見届けると
愛蘭へと視線を戻す。
「何、なんなのあれ…!」
愛蘭は恐怖で唇が震えた。
「彼女は縄女。その名の通り、縄の付喪神だよ。
この宿では、とても働き者で助かっている。
特に、そういう趣味の客相手には
縄女が作り出す肢体への芸術的な縛りは定評があるんだ」
穂高の言っている言葉が理解できないまま。
そして、いたぶりが始まった。