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姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式
「ここからが水揚げの儀式の本番だよ。
もっと、体に快楽を覚えさせないといけないね。
だって君は、この世界での生け贄に、姫巫女になったんだから」
穂高の蕾を責める手は動きを止めず
愛蘭の喘ぎが大きくなる。
「いやっ…待って、生贄? ひめ…?」
そうだよ、と穂高が微笑み
その指先でまたもや愛蘭を逝かせた。
「あぅ…っ…や…ン」
さすがに尋常ではない体のヒクつきと快楽に
愛蘭の方が戸惑いを隠せない。
快楽が脳内を満たし
体はすでに穂高の与える刺激を
追い求めようと卑猥にくねる。
「も…だめ…やめ…」
息も絶え絶えな愛蘭を見て
穂高はにこりと笑うと
志摩に声をかけた。
「志摩、教えてあげなよ」
ちゃんと聞くんだよ。
そう言って穂高が
愛蘭の蕾に舌を這わせた。
「ちょ、いや…いやぁ!」
愛蘭の悲鳴にも似た喘ぎを遮ることもなく
志摩の落ち着いた声が愛蘭の耳に届く。
「やだ、そんなとこ舐めないで!
いやだ、穂高っ…!
いやっ…あああっ…」
愛蘭をつまらなそうに見つめながら
志摩は淡々と話を始めた。
「…この山では人間が迷い込むとそれは吉報とされる。
なぜなら、その人間は姫巫女として人間から神に捧げられたものだからだ」
きちんと聞けよ
と言わんばかりに
志摩は淡々と話す。
愛蘭は穂高の舌が繰り出す快楽に
身をよじりながらもまたもや果てていた。
「もぉ…やだ…やめて…何でもするって言ったじゃん…」
「じゃあ俺の声を聞け。
話の続きを頭に叩き込め。
ここは、この山は、特別な山だ。
姫巫女は遠い昔、人と妖はが共存できなかったこの山に
自らの身を捧げて調和をもたらした。
つまり、人間に手を出さないように
姫巫女は自分の体を妖や神への供え物としたんだ。
昔は数年に一度は必ず人間から若い女が捧げられていた。
そして神と妖は姫巫女の身と引き換えに
人間へと干渉しないよう約束をした。
姫巫女は、だから、この山で神たちと妖たちに愛でられる…犯されるんだ」