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姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式
「愛蘭、僕と交わらなければ
妖たちの毒気に体が壊れてしまう。
僕が内側からまじないをかける。
そして、愛蘭という名前を捨てて
その身を姫巫女として神々に奉げればいい。
これをもって水揚げの儀式とするよ」


簡単な事だよ。
そう言って穂高が愛蘭の中に入ってこようと
入り口でその先端をなすりつけた。


充分に愛蘭の愛液まみれにしてから
「行くよ」と短く言うと
先端が愛蘭の中へと入ってきた。


「…やっ、やだ!
痛いっ…ああああっ!」


メリメリと何かが破けるような感覚。
そして、痛み。


「初めだけだよ、痛いのは。
これからしばらくは
僕と志摩とできちんと仕込むから安心して。
そのうちに此れが欲しくて欲しくてたまらない体になるよ。
そんなに嫌がったって
結局みんな人間の女は快楽に勝てずに足を広げるんだ」


「いやっ、痛い!抜いて!
いやああああっ!」


何が安心だ。
誰が姫巫女とやらになって
こんな事を妖としなければいけないのだ。
こういうのは好きな人とするものじゃないのか。


「大丈夫だよ、裂けたりしないから。
いきまないで、力を抜いて、愛蘭」


「ヤダ、痛い…あぁっ!」


そういった疑問も怒りも
全て穂高が入って来る痛みにかき消された。
自分の中を何かが貫く感触。
なんとも生々しく
気持ち悪く、そして、痛い。


「い、痛いっ…いやぁ、やめ…っ!」


食いしばるしかない痛みに
愛蘭の叫びはかき消される。
目からは恐怖と痛みで涙がボロボロと流れた。


「力まないで、愛蘭。
すぐに此れが好きでたまらなくなるよ。
欲しくて、自分から腰を振るようになる」


そんな、ばかな。
メリメリと肉に押しいられる痛み。
体内に異物が入る恐怖に涙が止まらない。
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