この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
姫巫女さまの夜伽噺
第3章 儀式
「…!」
途端に愛蘭の体が痺れる。
それは、志摩が湯船で与えたあの甘い甘い痺れだった。
「いいぞ、志摩。少し緩んだ」
その口づけの瞬間を狙って
ずぐ、と穂高がさらに愛蘭の深いところへと入る。
またもや肉を裂かれる痛みに
声を漏らそうとすると
志摩に阻止された。
『…愛蘭…。聞け』
突如、志摩の声が愛蘭の内側から響く。
驚きに目を開けると
唇を離した志摩と目が合った。
『聞け、愛蘭。まずは落ち着け。
呼吸をしろ。そして、俺だけを見ろ』
志摩の唇は動かない。
なのに、愛蘭の脳内に
志摩の声が直接響く。
「呪禁を、もっと…」
穂高の声に
志摩は愛蘭から一寸も視線をそらさずに
もうかかっていると呟いた。
『そうだ、俺だけを見るんだ。
湯殿で俺に触れられた事を思い出せ』
またもや志摩の顔が近づいて来ると
彼の熱い舌が愛蘭の舌を捕らえる。
絡め取られた舌で唾液が行き来する。
水音にも似た口づけの音がこだまし
志摩の熱すぎて火傷しそうなほどの舌に
愛蘭は意識を奪われた。
『いいか…力むな。痛みは初めだけだ。
とにかく俺だけを見て、俺だけに集中しろ。
気をそらすな。
俺の舌ともっと絡めろ』
志摩は少々乱暴な口づけをする。
しかし唇は柔らかく
愛蘭を捕らえる舌先は甘く、熱く
今にも溶けそうだった。
そちらに気をそらせていた為か
いつの間にか穂高が完全に愛蘭の中に入っていた。
入れるだけで一苦労なのか
穂高はうっすらと汗を浮かべて
愛蘭との結合部を確認した。
「さすが、初物なだけはあるね…。
こんなに強い締め付けは久しぶりだよ。この子は名器だ」