この作品は18歳未満閲覧禁止です
姫巫女さまの夜伽噺
第1章 まよいまやかしその先に
「もう金ねぇから、さっさと振り込んどけ。
金がねぇなら、体でも売ってこいよ。
処女は高く売れるぞ」
吐き捨てるようにそう言われ
何も言い返せないでいると
中から女性が彼を呼ぶ声が聞こえてきた。
「じゃあ明日までに金振り込んどけよ」
そう言うとまたもやバタン、と
ドアが無情にも閉められてしまった。
「もうやだ…」
(何のために生まれてきたんだろ…。
もう、死んじゃいたい…)
愛蘭は涙さえ枯れて
そのままマンションを後にした。