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愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章
真琴はビリビリに破かれた服を拾い、彼らの後を追う。
かれらは、広いリビングの専用の一人かけソファーにそれぞれ腰を掛けていた。
大型液晶TVから、深夜ニュースが流れている。
60インチ型の高そうなTVだった。
エドワードは、そばにあったガウンを素肌に羽織った。
見れば見るほど、洗礼された美しい男たちだ。
真琴は裸のまま、ただ、呆然と立ち尽くす。
潤は真琴を無視して視線も合わさない。
見かねたエドワードが、潤ににっこり微笑む。
「放置プレイも良いけど、真琴ちゃん、このままだと風邪引いちゃうよ?」
「めんどくせ。」
潤は心底めんどくさそうに、リビング奥の扉を指差す。
「あそこは、主寝室だ。その奥に¨DOLL¨の部屋がある。その部屋は、オートロックで一度入ったら俺とエドしか開かないようになってるから、入るときはせいぜい気をつけるんだな。」
「は、はぁ。」
「着替えはそこにある。そこから好きなものを着ろ。」
「まあ、あの部屋には、男の子ものの服しかないけど。いい?」
「いえ、ありがたく着させてもらいます。」
真琴はペコリと頭を下げて、主寝室に向かった。
主寝室は12帖くらいの間取りに、大きな天蓋つきベットが置いてあった。
しかし、こんなに広いのに、ベットしかない。
奥に小さな扉がある。
扉のとっての部分には、指紋認証式の鍵がついてあった。
(ああ、これが付いてるから、潤さんとエドさんしか開かないのか・・。)
ガチャリと、開けてみると、そこは、窓がない4帖半ほどの小さな部屋というか、納屋みたいな部屋だった。
箪笥と、お粗末なシングルベットが置いてあるだけ。
真琴は、はっとする。
こんな小さな部屋にたくさんの監視カメラが至るところに設置してあったからだった。
(ここが¨DOLL¨の部屋?まるで・・・監禁部屋だ。)
そして、さらに驚くものを発見してしまう。
シングルベットの柱に括り付けられた鎖のような足に嵌める拘束具を見てしまった。
(まさか、さっきの子をここに監禁してたとか?)
真琴は身震いして、首を横にブンブン振る。
「あたし・・・もしかして、お、女の子で良かった・・じゃ?」
(男の子だったら、あいつらに好き勝手にされてた?)
「いやああああーーーっ!!!」
想像しただけで、頭がおかしくなりそうだった。