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愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章

「うるさい。」
その機嫌の悪そうな声に振り向くと、潤が腕を組んで真琴を見下ろしていた。
「¨人形¨を、ここで監禁してたの?」
真琴は声が震えていた。
「それが、何だ?」
「日本じゃこういうの、犯罪なんじゃないの?」
「俺達の世界じゃ、こんなの日常茶飯事だ。」
「この、ひとでなし!!」
「なんだ女のくせにその言葉使いは?」
一歩、潤は真琴に詰め寄った。
伸ばされた腕に恐怖を感じ、真琴は目を閉じて身体を伏せる。
(きっと、ぶたれる!?)
しかし、伸ばされた手は一向に真琴の身体には下ろされず、箪笥にいった。
「これを、着ろ。」
「えっ?」
潤が出した服は、パーカーにハーフパンツだった。
「下着は明日買ってやる。」
「あ、ありがとございます。」
「それと、お前の部屋はここじゃなくて、ちゃんとした違う部屋を用意してやる。」
「ありがとう・・ございます。」
「何ビビッてんだ?変なやつだな。」
その言い方は、相変わらず冷たいが、¨人形¨を監禁してDVを繰り返す男のものではなかった。
真琴は、潤に少しだけ安堵する。
そして渡された服に、すばやく着替えた。
「あなた・・いえご主人さまは、おいくつですか?」
「俺もエドも26だ。」
「エドさんは、日本人じゃないですよね?」
「あいつはイギリス人だ。ジャックスホード財閥日本支社の社長をしている。」
「潤さんは?」
「俺は木下電工グループの社長をしているが、それがなんだ?」
「いえ、別になんでもないです。…でも。」
(ひぇ!!!ふたりとも26歳で社長ですか?すごいや。)
そして、真琴はもっともな疑問を口にする。
「何でふたりは一緒に暮らしているんですか?」

