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愛DoLL☆美しき野獣
第1章 一章
「えええええーーーーーーーっ!?」
驚いて、開いた口が塞がらない。
「惜しい。君が男の子の¨DOLL¨なら良かったんだけどね?」
「ま、そういうわけだ。」
「ウソだ。」
「本当のことだよ、親の手前¨DOLL¨は今まで通り養うよ。」
「だが、俺達はお前に指一本触れたりしない。一年後、お前がどうなろうと俺らが知ったことか。」
「まぁ、そういうことだね?」
「ああ。」
「・・・そんな、何だよそれ?すぐに決め付けるのは、まだ早すぎるだろ?」
(早くも一年後の契約解消宣言させられてしまった・・。)
そうなると、真琴の¨人形¨としてのランクが下がって、精神的にも肉体的にもなにを施されるか分かったものじゃない。
(・・・怖い、自分がどうにかなってしまうなんて。)
「ごめんね?それは、ご主人さまであるオレたちが決めることだから。」
「知ってる・・・分かってるけど。」
「けど、何?」
「あたしのことまだ何も知らないくせに、物事を勝手に決めないで下さい!!!」
真琴は、力いっぱい叫んでいた。
「絶対に、ふたりに好きになってもらいますから!!!」
「ぶっ!」
「この¨DOLL¨は、人としての感情が残ってやがるのか?」
「そう、みたいだね?潤。どうする?」
「どうするもなにも、とりあえず放置プレイだな。」
「了解♪」
そういうなりふたりは、真琴に背を向けて、奥へと行ってしまう。
「待って!名前くらい教えて下さい。黒髪の人!!」
「はぁ?まずはご主人さまに対して、お前が先に名乗るのが礼儀だろ?」
「東堂真琴です。」
「東堂・・・?」
真琴が名前を明かしたとたん、ふたりの顔が曇った。
けれどすぐに元の顔に戻して、真琴に冷めたように言い放つ。
「俺は木下潤。女が大嫌いだ。これ以上もう近寄るな。」