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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

「君が¨DOLL¨だってことは、内密にされてるんだ。オーバックと親族にしか知らされてないよ。」
「へぇ。そうなんだ。」
「さぁてと、オレはそろそろ仕事に行くよ?」
「エドさん、あたし制服とか鞄とか教科書とか、全部白金のマンションに置いて来ちゃったんだけど、今日は学校どうすればいの?」
「あれ言ってなかったけ?」
「えっ?」
「そうだな、明日からでいっか。」
「何が?」
「君は、ここで英才教育を受けてもらうよ。」
「はぁ????」
「何を驚くのさ?それはオレの婚約者として、当然のことだろ。」
「ちょ、ちょっと待って!?」
「そのうち、LOVE CONPANYからコンタクトがあると思うよ。まぁ、勉強はそれからでもいいけどね。とりあえず今日はゆっくりするといいよ?」
真琴は、絶句する。
「「!?」」
「じゃ、行って来るね?」
そう言うと、エドワードは真琴の唇に軽くキスをすると、さっさとダイングを出て行ってしまった。
「…うそだ。」
(……潤さんに、まだ何も話してないのに?)
彼が出ていくのを、見送った瞬間、
頭が割れるように痛くなった。
ズキンッ!!!
ズキンッ!ズキンッ!ズキンッ!!
「…ッ!!!」」
ガタンッと、そのまま、真琴の体が崩れ落ちた。
頭が、真っ白になる。
フラッシュバック。
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ーーそうだ、あたし、あの島で、何かしらの洗脳を受けていた?ーーー
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「真琴さま、大丈夫ですか?」
近くに寄ってきたオーバックが心配する。
真琴は、ハッとする。
「だ…大丈夫です。」
真琴の頭の中は、とてもクリアになって、モヤモヤが取れていた。
(…頭痛が、なくなった?…それよりも…さっきのエドさんの言葉は、なに?)
「あたしは、いつ、あなたの婚約者(決定)になったのよーーーーーっ!?」
気が動転して、しばらく真琴は慌てまくったが。
しかし思い出してみれば、確かに昨夜そんなようなことを彼は言っていたような気がした。
「潤さん・・・どうしよう。」
完璧に彼のペースに嵌っていることに、ようやくこのとき真琴は気がついた。
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