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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章


なんだか潤さんと過ごしたあの白金のマンションが懐かしい。

あのマンションを出て、まだ一日しか経ってないのに。

決してエドさんのことが嫌いになったわけじゃないけど、潤さんに会いたいよ・・・・。

潤さんのお家って何が厄介なんだろう?
過去を清算するって、それはどんな過去なんだろうか?

気になり出したら止まらなくなって、無性に潤さんに会いたくなった。

さっき、この屋敷を飛び出そうとしたら、メアリーに止められた。

あたしは、東堂家とジャックスホード家との婚約が正式に済むまで、この屋敷から出ちゃいけないんだって。

それは大旦那様・・・エドさんのお父さんの命令みたいで、メアリーとオーバックはそれを忠実に守ってる。
大旦那様は、今、イギリスのロンドンに住んでいて、次のお休みの日に、わざわざあたしに会いに来るらしい。

それはちょっと億劫だし、ちょっと怖い・・・。

あたしは部屋の中にいるのが嫌で、夕食が終わると庭の噴水を眺めていた。

エドさんは、今夜も仕事が遅くなるらしい。
昨日全然寝てないのに、大丈夫かな??
すごく心配だ。

シエルの墓には、綺麗な花が飾られていた。
大きなカサブランカ。
昨日は置いてなかったから、朝きっとエドさんが置いていったにちがいない。

オーバックさんいわく、あたしはシエルに似ているらしい。
犬に似てるといわれても…。
なんか・・・微妙だ。
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