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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章



「元気か?」


「えっ!?えっと・・・。」


「・・お前をひとりにして悪かったな。」


「あたし、ここで暮らすより、またあのマンションで3人で暮らしたいです。」


「それは・・・無理だろうな。」


「・・・やっぱり。」


「エドはお前にひどいことしてないか?」


「してません、相変わらず優しいですよ。」


「・・・そうか。」


「潤さんは、まだあのマンションにいるんですか?」


「いや、一度実家に帰ろうと思ってる。そこで俺は、俺なりのけじめをつけようかと思ってる。」


「エドさんが言ってました、潤さんの実家はすごく厄介だって!?」


「あいつ、まだお前に何も話してないのか?」


「何をですか?」


「いや、時期が来たら話す、そして必ずお前を迎えに来てやる。」


どうしよう・・・ちょっと嬉しいかも。
心臓がドキドキする。
潤さんの顔が、いつもよりも・・なんか好きだ。


「早く来てほしい・・じゃないとあたし・・ジャックスホード家の人間になっちゃうよ。」


「いやなのか?」


「わかんない!!でも、また3人で暮らしたい!!それだけは本当なの!!!」


「また3人で暮らすのは無理だが、いつか俺がお前を自由にしてやるよ。」


「潤さん・・。」


「20歳までに迎えにくる。それまで耐えろ!」


「耐えろって・・・?」


「エドは、本当に恐ろしい男なんだ。お前を自分のものにするなら、どんなことでもする。」


そのとき、メアリーの声が東屋のほうから聞こえた。
こんなところを見られたら、まずい。
それを悟ったのか、潤さんは、小さく笑った。


「じゃあな、しばらくさよならだ。」


ズキンと、心が痛んだ。

彼はさっさと自分の車に乗り込んでいく。

あたしは、胸の奥がひどく疼いて、涙が自然と溢れてきた。

ブォォォっと過ぎ去ってしまった車をいつまでも見つめてた。


「・・・うっ・・潤さんが・・いっちゃった。」


メアリーに気づかれたら大変だと、涙をこらえるのに必死になっていた。

その腕の骨折は・・もしかしてエドさんがやったの???

なんて、とうとう最後まで怖くて、聞けなかった。


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