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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

その夜。
真琴は、二階の主寝室のベットの中でエドワードの帰りを待っていた。
「寝室を別にして下さい」と、講義をしたが、その意見はやはり通らず、メアリーは、強攻策として客間に鍵をかけてしまったのだ。
念のためか、他にベットがある部屋にも、彼女はわざわざ鍵をかけていった。
メアリーは本当に真琴に厳しくて主人に忠実な使用人兼、管理人兼、教師だった。
潤と会ったせいか、真琴は気持ちがぐちゃぐちゃになっていた。
(潤さんの言うとおり、エドさんは本当に怖い人なのかもしれない・・・。)
エドワードがメアリーのことをよく知っていて、「オレになら敬語を使わなくていい」と言ったのなら、その台詞は、初めから真琴を落とすために計算していたことになる。
エドは自分が思っているよりも、ずっとずるくて頭の回転が速い男なのかもしれないと思い始めたら。
真琴は怖くなった。
そして何より、潤の折れた腕を見てしまったから、その恐怖は倍増した。
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