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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

「ただいま、真琴。」
エドワードは、いつものガウン姿で寝室に現れた。
お風呂に入って来たのか、金髪が少し濡れていた。
真琴は、思わず寝たフリをしてしまった。
(お願い、こっちに来ないで!!話しかけないで!!!)
布団を頭から被って、そう願った。
しかしその願いも虚しく、彼は、真琴のそばに寄り、布団を剥いだ。
そして、髪に触れる。
触れられた瞬間、びくっと真琴は身を縮ませて彼を拒否した。
ムッとした彼は、少し強い口調で言い放つ。
「起きてるんだろ?」
髪に触れていた手を頬にやり、無理やりこちらへ向けさせる。
そしてエドは、はっとする。
真琴の目が自分を見て、ひどく怯えていたからだ。
明らかに朝とは違う態度。
それを見て、感の鋭い彼はすぐに悟った。
(早い・・・もう自我が目覚めたのか。そうか・・真琴は精神制御されていない¨DOLL¨だからか?)
「・・・あっちにいって!!」
「は?わけを聞かせてもらおうか?」
しばらく見つめ合うと、真琴が突然泣き出した。
「・・・っ・・うっ・・・。」
「泣いてちゃ、分からない。」
(とりあえず泣けば済むとでも思ってるのか?)
エドワードは、イライラし始めた。
それよりもただ、早く泣き止ませたかったのかもしれない。
次の行動へ移したのは。
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