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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

(やだやだやだーーーーーーっ!?)
真琴は心の中で悲鳴をあげた。
そして、思い切り、舌を噛んだ。
まずい血の味が広がる。
エドワードは、真琴を離して口を拭いた。
(痛くない・・・とすると。)
舌を噛んだのは、彼女の方だった。
「・・・んあっ!?」
彼は焦り、彼女の口内をこじ開ける。
「良かった・・・それほど傷は深くない。」
腕の力が緩んだ隙に、真琴は暴れだす。
「いや・・やめてっ!?」
「やめない!!なんでそこまでオレを拒むんだ?」
エドは諦めて、真琴を放した。
自分の体を守るように後退り、ガタガタ震えてる。
「あたしに、近寄らないでー!!」
それは、全身を奮い立たせるような叫びだった。
「あたしは潤さんが、好き!!!!!」
「ふーん。それで?」
彼は、彼女の告白を意外と冷静に受け止めていた。
「なんで彼は、あたしを選んでくれないの!!!どうして20歳まで待ってろなんていうの!?会いに来てくれたとき、すごく嬉しかった!!そして今すぐあたしを、連れ去って欲しかったのに!!」
「へぇ。潤が君に会いに来たんだ?」
真琴は、はっとする。
慌てて両手で、口を塞ぐ。
(…まずい…彼に言ってはいけないことを言ってしまった!?)
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