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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章

「お願い、潤さんに、もうひどいことしないで!!」
「なんでオレが潤にひどいことをしたってことが、君に分かるの?」
「潤さんの腕、骨折してた。それに前にも¨DOLL¨の身代わりにされて、ひどい傷を負ってた!!全部、あなたがやったんでしょう?」
「確かにそのとおりだ。」
真琴はその言葉にカッとして、パシンっと彼の頬を叩いた。
彼は避けれたが、あえて避けなかった。
非力な女の子の力では、痛くもかゆくもなかった。
「なんであなたは、潤さんに辛く当たるの??」
「それは、簡単な理由さ。」
「…えっ?」
「潤はオレのものだからさ。」
真琴は、絶句する。
彼の言っている理屈が分からない。
「"だったから"と言った方が正解か。オレはオレなりに潤をたっぷり可愛がったつもりだよ。」
「ふ、ざけんなー!!!!。」
「ふざけてないよ。至極真面目な話だ。」
「最低!!!あなたみたいな人、大嫌いだ!!!あたしはあなたみたいな人間と、これ以上、付き合う気なんか、ない、まして婚約なんか、誰がするか!!!」
握り締めた拳がブルブル震えてた。
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