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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章



「木下家と東堂家は、元はひとつの一族だったらしい。それが潤の曾曾おじいさんの代で、完璧に決別したらしいよ、理由はよく分からないけど、一族同士の勢力争いが原因みたいだ。だから両家とも、もう血を交えたくないらしい。」


「それって、絶対に潤さんとあたしは結ばれないってこと?」


「そう、潤の親父さんは、君の家を相当毛嫌いしてるからね。」


「じゃあ、なんであたしが¨DOLL¨として潤さんの前に現れたの?」


「それは、ちょっと話が飛ぶんだけど、過去に君のお姉さんと潤の問題があって・・・。」


「静ねぇちゃんの???潤さんはねぇちゃんと知り合いだったの?」


「昔、恋人同士だったんだ。オレは当時のことは、よく知らないんだけど、昔駆け落ちしたことがあるみたいだよ。」


「駆け落ち!!!!」


真琴の心に棘が刺さったように、胸が痛かった。


(…そんなことがあったなんて…!!!)


「その事に怒った潤の親父さんが、東堂商事をつぶしにかかったんだ。」





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