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愛DoLL☆美しき野獣
第5章 五章


「…なんで!!!」


「さぁね。人間なんて、特に野心家は、エゴイストの塊だから。」


「…そんなことって。」


「で!株が暴落してしまった東堂商事は娘を裏社会へ売らなければならなかった。その資金で今の経営が成り立っているわけだ。最悪だね、真琴のお父さん?」


「仕方なかったんだ。きっと、売りたくて売ったわけじゃない!!」


「おめでたい子だね?君は。」


「あたしのことなら、何とでも言っていい。」


「私情で動くことは、企業家として最終的に利益にならないことが多い。現に潤は完全に家に反感を持つようになったよ。オレは親の確執ほどバカバカしいものはないと思ってる。」


「それを面白がって、話を余計にややこしくしてる人に、偉そうに言われたくない!!!」


「まぁ、そうかな?確かにそうだね。ようするに潤の親父さんはね、失恋して男に走った潤を、君という¨DOLL¨を利用して、家に取り返したかった。もしくは、オレから引き離したかったんだろうね?」


「あたしをエドワードさんに好きになるよう洗脳プログラミングしてまでですか?」


「まぁはっきり言ってしまえば、そうだけど。ねぅ?こうは考えないの?」


「なに?」


「潤と静が駆け落ちしなければ、君は、こんな目に合わずに済んだんじゃないか?とは、思わないの?」


「それは・・・運命だと思って諦めるしかないです。どんなに嘆いたって、過去は変えられないから。」





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