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愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
「・・くっ・苦しい・・。」
「あ、ごめん、大丈夫?」
「大丈夫なわけ、ないだろうが!!!」
またもや真琴は彼の腹にパンチを食らわせた。
しかし彼は相変わらず上機嫌だった。
「・・もう限界だぁ。」
真琴は気が抜けて、ヘタ~っとエドに身を任せてしまう。
「なに?どうしたの?あ。ついに、オレのこと、好きになったの?」
「ち、ちがう!!お腹減っただけ・・。」
「ああ、そうか、夕べから何も食べてないんだっけ?」
「昨夜の償いとして・・・エドさんの作ったお粥が食べたい。」
上目使いでそう言うと、彼は、顔が真っ赤になった。
「・・やば、超可愛いすぎ・・。」
その反応に真琴は可笑しくなる。
(ぷプププッ!!!本性は、あんなにサディストなのに、こんなことで照れてる。やっぱりこの人、変だ・・。)
彼は申し訳なさそうに、真琴の頭を撫で撫でする。
「今すぐ作ってあげたいけど、残念ながら下にお客さんが待ってるんだ。そうだ、真琴のお兄さんも来てるよ?」
「あなたのお父さんから聞いたよ。」
「ふーん、お兄さんとは、どれくらいぶりに会うの?」
「初めてだ。」
「はっ?」
「実はお兄ちゃんがいることを知ったのは、つい最近なんだ。」
「・・・そうだったのか。」
「会社を継いだらしいけど、顔も覚えてない。」
「だから、真琴に対してあんなに冷めた態度だったのか。」
「ん?エドさんは会ったのか?」
「下でちょっとね。」
「どんな人だった?」
「う~ん、オレとちょっと似てるかな。」
「変態か?」
「・・・・オレに対する真琴のイメージはそうなのか・・・。」
「違うの???あれだけの事されたら、もう、そうとしか取れないよ!!!」
「まぁいいよ、百歩譲ってオレが変態でも!!ただ、真琴の兄さんは、ビジネスマンとして、才能はありそうだ。」
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