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愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
ガッシャーン!!!
という、大きな音がまわりに響いた。
一斉に、音がした方を見る。
エドワードが花瓶を壁に投げつけたのだ。
彼はすごい形相で、千秋を睨みつけている。
「お前、今、真琴を侮辱したんだよな?」
「事実を言ったまでです。」
「少なくとも、オレは彼女をそういう風には、思っていない!!!」
「そうですか、それは結構ですよ?」
クスクス千秋は笑った。
「あなたはクールな方だと伺っていましたが、割と熱い方だったんですね?」
「オレは真琴を貶す輩を許さない。覚えておけ、東堂千秋。」
「良かったです、これだけ真琴さんが彼に惚れられていれば、この話は、スムーズに行きそうですね?」
千秋はジゼルに視線を投げかけた。
「は、はぁ。では、ジャックスホード家と東堂家の契約移行システムについてお話させていただきます。」
「真琴さん、ここから先はあなたは蚊帳の外です。この部屋から出て行きなさい。」
「えっ?」
千秋の言葉に真琴は急に不安になって、エドワードとフデレリックを見た。
本来なら、肉親である千秋に頼る立場なはずなのに、思わず彼らを見てしまった。
フデレリックは、そんな真琴に、優しい笑顔を向ける。
「大丈夫、わたしはあなたを悪いようには、しないよ。」
「でも!!!」
「真琴、安心して!これからオレの父が君の保護者になるだけだ。」
「えっ?それって、どういうこと。」
「後で説明する。メアリー、連れて行ってくれ?」
「かしこまりました、エドワード様。」
メアリーは真琴の肩を抱き、彼女を強制的に部屋から連れ出してしまった。
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