この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
真琴が部屋に出て行くと、千秋は小さなため息をついた。
「ずいぶんと彼女は人間らしい¨DOLL¨でしたね?」
「彼女は精神制御されていません。洗脳プログラミングが薄れて自我が目覚めてしまったのでしょう。」
ジゼルは淡々と千秋に説明した。
「まぁ、僕にはどうでも良いことですが、では、ここから本題にはいりましょうか?」
千秋はメガネを上に上げながらジゼルに促した。
「はい、ではジャックスホード様、まずこちらにサインをお願いします。真琴様の身柄を確保する契約書となっております。」
「ああ。」
フデレリックは、契約書に目を通したあと、迷わずその書にサインして捺印を押した。
「これで彼女の身柄は、ジャックスホード家へ移行されました。¨DOLL¨としての彼女の登録は、すぐに解消されます。そして、我々とは今後一切の関わりを持ちません。」
ジゼルはノートパソコンを取り出し、何かを打ち込んでいた。
「彼女がLOVE CONPANYのDoll 解除の知らせを、今ネットを使って伝えました。日本から逃げ出したとしても、もう暗殺されることはありません。」
「了解した。」
フデレリックは、頷いた。
.