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愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章



真琴が部屋に出て行くと、千秋は小さなため息をついた。


「ずいぶんと彼女は人間らしい¨DOLL¨でしたね?」


「彼女は精神制御されていません。洗脳プログラミングが薄れて自我が目覚めてしまったのでしょう。」


ジゼルは淡々と千秋に説明した。


「まぁ、僕にはどうでも良いことですが、では、ここから本題にはいりましょうか?」


千秋はメガネを上に上げながらジゼルに促した。


「はい、ではジャックスホード様、まずこちらにサインをお願いします。真琴様の身柄を確保する契約書となっております。」


「ああ。」


フデレリックは、契約書に目を通したあと、迷わずその書にサインして捺印を押した。


「これで彼女の身柄は、ジャックスホード家へ移行されました。¨DOLL¨としての彼女の登録は、すぐに解消されます。そして、我々とは今後一切の関わりを持ちません。」


ジゼルはノートパソコンを取り出し、何かを打ち込んでいた。


「彼女がLOVE CONPANYのDoll 解除の知らせを、今ネットを使って伝えました。日本から逃げ出したとしても、もう暗殺されることはありません。」


「了解した。」


フデレリックは、頷いた。

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