この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第6章 六章
萱の外扱いされた真琴は、ひとり主寝室のベットの中で嘆いていた。
(ひどい、ひどい、あれが血の繋がった兄ちゃんだなんて!!神様はとっても意地悪だ!!!)
メアリーが食事を持ってきたが、もうそれどころではなくなっていた。
数時間経ったあと、エドワードが海鮮粥を作って持ってきた。
「お待たせ、真琴が何も食べないから、メアリーが心配してたよ?ね、これなら食べれるでしょ?」
人の優しさと食に飢えていたせいか、真琴はすんなりベットから出て、エドワードのそばに近寄った。
美味しそうな匂いがする。
ぎゅうきゅるるるるるるーーっ!!!とお腹が鳴った。
エドワードはクスリと笑う。
「ほら、ここにおいで?食べさせてあげるから。」
彼が促したのは、ソファーに座る自分の膝の上だった。
「自分で食べれるよ、とりあえずお粥、ありがとう。」
「だめ!!ここに座らなきゃ、あげない!!」
「エドさんも意地悪だ!!!」
「オレが意地悪なのは、生まれつきだ。それはもう嫌ってくらい真琴が知ってることだろ?」
「うっう。」
渋々真琴は彼の膝の上に座った。
すると彼は真琴をすっぽりと包み込むように、抱きしめた。
.