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愛DoLL☆美しき野獣
第7章 七章
それから数日後の良く晴れた日に、ジャックスホード家の庭で、内輪だけのパーティーが催された。
主役は、真琴・ジャックスホード・ボルカンと改名された、16歳のごく普通の少女だった。
「紹介しよう、わたしの妻、クリスティンだ。これから君の母親になる女性だよ。」
当主のフデレリックは、最愛の妻を娘に紹介した。
「こんにちは、はじめまして、真琴ちゃん!!」
クリスティンは、見事な巻き毛の金髪で瞳は緑かかった青色をして、とても明るくて美しい女性だった。
ジャックスホード家の人間は皆、日本語に長けていた。
「よろしくね?わたし、本当は娘が欲しくて仕方がなかったのよ?娘として、歓迎するわよ。」
「はじめまして、真琴です。」
あまりの彼女の美貌に、照れてしまった。
エドワードに、そっくりだった。
「お母さまと呼んでね?」
「はぁ。」
「では、わたしのことはお父さまと呼んでくれても構わないよ?」
「そう、呼ばせていただきます。」
フデレリックもクリスティンも、優しく真琴に愛情を注いでくれそうだった。
今まで親の愛情を受けたことがなかった真琴にとって、それはとても喜ばしいことだった。
「ほら、エドがバイオリンを披露するわよ?」
「えっ?」
祭壇に咲いた花は、美しく咲き誇り、白いスーツ姿の彼をひどく引き立たせていた。
バイオリンを演奏する彼は、目がくらむほど綺麗で、眩しく真琴の目に焼きついた。
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