この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛DoLL☆美しき野獣
第7章 七章
エドワードの演奏が終わると、フデレリックが拍手をしながら真琴の隣に並んだ。

「わたしはまだ、君に跡取りを生んでもらう事を諦めてはいないんだよ。」

「お父さま?」

「どちらにしても、君がわたしの娘であることは変りないがね?木下潤のことは、よく知っている。彼が好きか?」

真琴はズキンと心が痛んだ。
なんとなく、フデレリックにたいして悪い気がしてならない。
でも、まだ彼のことが忘れられないのも事実だった。

「・・・はい。」

それを聞いてフデレリックは大きくため息をつく。

「そうか。」

「ごめんなさい・・・あたしはお兄さまの子は生めません。」

すると彼はポンポンと真琴の頭を叩きながら、言う。

「まぁいい。辛くても、自分の心に素直に生きなさい。出来ればわたしは君に幸せになってもらいたいんだ。」

「・・・ありがとうございます。」

真琴はフデレリックの情の深さに心から感謝した。

「いや、こちらこそ、すまないと思ってる。親ばかだと思ってくれても構わない。毎晩、あの子のお守りを君にさせて、それを見てみぬふりをしているわたしたちを許してほしい。」

「プッ!お守りって・・。」

真琴が噴出すと、フデレリックはマジマジと彼女を見つめ、ふっと笑った。

「君は強い子だな。そして大切なわたしの娘だ。」

そんなことを言われて、真琴は顔が真っ赤になった。

彼女は幼い頃から、父親にかまってもらったことがない。
2ヶ月前、何年ぶりかにTV電話で話したくらいだ。
しかもやっと「日本へ帰って来なさい。」と言われたかと思えば、¨DOLL¨としてひどい仕打ちを受けた。

しかし今、真琴にとって理想の父親がそこにいた・・・。

「大丈夫です、もう家族として彼を受け入れてますから。だから彼に何をされても、耐えられます。」

「それが本物の愛になったら、あの子と結婚してくれるか?」

「今は無理ですけど・・・そうなったら考えます。」

「フフッ・・・期待しているよ。」

そう微笑むと、彼は最愛の妻、クリスティンの方へ行ってしまった。
/707ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ