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愛DoLL☆美しき野獣
第7章 七章
エドワードの演奏が終わると、フデレリックが拍手をしながら真琴の隣に並んだ。
「わたしはまだ、君に跡取りを生んでもらう事を諦めてはいないんだよ。」
「お父さま?」
「どちらにしても、君がわたしの娘であることは変りないがね?木下潤のことは、よく知っている。彼が好きか?」
真琴はズキンと心が痛んだ。
なんとなく、フデレリックにたいして悪い気がしてならない。
でも、まだ彼のことが忘れられないのも事実だった。
「・・・はい。」
それを聞いてフデレリックは大きくため息をつく。
「そうか。」
「ごめんなさい・・・あたしはお兄さまの子は生めません。」
すると彼はポンポンと真琴の頭を叩きながら、言う。
「まぁいい。辛くても、自分の心に素直に生きなさい。出来ればわたしは君に幸せになってもらいたいんだ。」
「・・・ありがとうございます。」
真琴はフデレリックの情の深さに心から感謝した。
「いや、こちらこそ、すまないと思ってる。親ばかだと思ってくれても構わない。毎晩、あの子のお守りを君にさせて、それを見てみぬふりをしているわたしたちを許してほしい。」
「プッ!お守りって・・。」
真琴が噴出すと、フデレリックはマジマジと彼女を見つめ、ふっと笑った。
「君は強い子だな。そして大切なわたしの娘だ。」
そんなことを言われて、真琴は顔が真っ赤になった。
彼女は幼い頃から、父親にかまってもらったことがない。
2ヶ月前、何年ぶりかにTV電話で話したくらいだ。
しかもやっと「日本へ帰って来なさい。」と言われたかと思えば、¨DOLL¨としてひどい仕打ちを受けた。
しかし今、真琴にとって理想の父親がそこにいた・・・。
「大丈夫です、もう家族として彼を受け入れてますから。だから彼に何をされても、耐えられます。」
「それが本物の愛になったら、あの子と結婚してくれるか?」
「今は無理ですけど・・・そうなったら考えます。」
「フフッ・・・期待しているよ。」
そう微笑むと、彼は最愛の妻、クリスティンの方へ行ってしまった。
「わたしはまだ、君に跡取りを生んでもらう事を諦めてはいないんだよ。」
「お父さま?」
「どちらにしても、君がわたしの娘であることは変りないがね?木下潤のことは、よく知っている。彼が好きか?」
真琴はズキンと心が痛んだ。
なんとなく、フデレリックにたいして悪い気がしてならない。
でも、まだ彼のことが忘れられないのも事実だった。
「・・・はい。」
それを聞いてフデレリックは大きくため息をつく。
「そうか。」
「ごめんなさい・・・あたしはお兄さまの子は生めません。」
すると彼はポンポンと真琴の頭を叩きながら、言う。
「まぁいい。辛くても、自分の心に素直に生きなさい。出来ればわたしは君に幸せになってもらいたいんだ。」
「・・・ありがとうございます。」
真琴はフデレリックの情の深さに心から感謝した。
「いや、こちらこそ、すまないと思ってる。親ばかだと思ってくれても構わない。毎晩、あの子のお守りを君にさせて、それを見てみぬふりをしているわたしたちを許してほしい。」
「プッ!お守りって・・。」
真琴が噴出すと、フデレリックはマジマジと彼女を見つめ、ふっと笑った。
「君は強い子だな。そして大切なわたしの娘だ。」
そんなことを言われて、真琴は顔が真っ赤になった。
彼女は幼い頃から、父親にかまってもらったことがない。
2ヶ月前、何年ぶりかにTV電話で話したくらいだ。
しかもやっと「日本へ帰って来なさい。」と言われたかと思えば、¨DOLL¨としてひどい仕打ちを受けた。
しかし今、真琴にとって理想の父親がそこにいた・・・。
「大丈夫です、もう家族として彼を受け入れてますから。だから彼に何をされても、耐えられます。」
「それが本物の愛になったら、あの子と結婚してくれるか?」
「今は無理ですけど・・・そうなったら考えます。」
「フフッ・・・期待しているよ。」
そう微笑むと、彼は最愛の妻、クリスティンの方へ行ってしまった。