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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

「冗談だ。お前が男だったら、それはそれで、迷惑だ。」
冷たくあざ笑うように言われた。
(むかつく。なんて嫌味な男なんだろう?でも、もしもあたしが男だったら、あの後ふたりはどうしただろうか?)
真琴はここに来たときのことを思い出す。
(確か・・いきなりエドさんに抱きつかれたんだよね?エドさん、そのあとどうするつもりだったんだろうか・・?)
「真琴ちゃん?どうしたの?ぼーっとしちゃって?早くテーブルに並べて?」
「あ、はい。」
「気にしなくていいよ、潤は女の子にはいつもああなんだ。」
「は、はぁ。」
「真琴ちゃん、また料理教えてあげるね。」
にっこり微笑んだエドワードに、真琴は顔が熱くなる。
心臓もドクドクいってる。
(もしかして、あたし・・エドさんのことが好きなのかな・・・?優しいから、人として好きってだよね?うん、そうしとこ。)
真琴はいつでも優しく接してくれるエドワードへ、ひそかに恋心を抱きつつあった。
「いただきます。」
三人で、食事を取る。
ふたりとも、とても行儀良く食べるのだ。
真琴は、島育ちのせいか、マナーなど習ってなく、口に食べ物をつけぱなしでも気にしない。
「おい、お前、はしたないぞ?」
「ああ、ご飯がくっついてるよ?ほら、ナプキンで拭いてあげる。」
「エド、甘やかし過ぎだ。」
「そうかな?潤が厳しすぎるんだよ。」
「あ、いいです、エドさんあたしが悪いんです。」
とっさにナプキンで自分で拭いた。
潤が、二人のやり取りを見て、眉を潜めた。
真琴は、かなりエドワードになついてしまっている様子だ。
「真琴、話がある。あとで俺の部屋に来い。」
「えっ?」
いきなりの命令に、とても不安になって、真琴はエドワードのことを見た。
(どうしよう・・潤さんとふたりきりで話すの、いやだな。)
「大丈夫だよ!潤は口は悪いけど、女の子を襲ったりしないから。」
「どういう意味だよ?」
「そのまんまの意味だよ。潤、浮気したら、承知しないからね?」
「しねぇーし!!!」
「ははははっ。」
エドワードは潤をわざとからかって、とても楽しそうだった。

