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愛DoLL☆美しき野獣
第2章 二章

食事を終えて、真琴は一気に憂鬱になる。
(きっとふたりが本当に恋人同士だったら、潤さんが男役で、エドさんが女役なんだろうな・・うん、絶対にそうだ。)
「ほら、早く来い。」
命令されて、仕方なく潤の後についていく。
潤の部屋は8帖の和室だ。
PCと、本棚と机と押入れしかない。
「失礼します。」
「ああ、好きなところに座れ。」
「はい。」
潤さんの目の前に、体育座りで座った。
「お前、正座しろ!!!ご主人さまにたいして、平気で体育座りするとは、なんだ!!」
「ごめんなさい。」
「すみませんだ!!」
(…潤さん、普段めんどくさがりなくせに、こんなときには、やたら礼儀にうるさいんだ・・・。)
「すみません。」
真琴は頭を下げて、黙り込んだ。
「・・・・。」
「学校は慣れたか?」
「へっ?」
(話って、そんなこと・・・・?)
意外な言葉に真琴はびっくりする。
「友達は出来たし、毎日楽しいです。」
「そうか、それは良かったな?」
「はい。ありがとうございます。あたし、ここに来たときは、自由なんてないと思ってたので・・。」
「はっ(笑)いいな、お前の心は単純で。その性格と不器用さは知らずに精神制御でもされてるのか?」
「・・・・されてないと思いますけど?」
「だろうな。今までの¨DOLL¨は皆目が死んでいた。その点お前はすげぇ生き生きしてるもんな?」
「は、はあ。」
(なに今の?褒められたのか?けなされたのか、分からないや。)

