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愛DoLL☆美しき野獣
第8章 八章

あのパーティーから数日後。
エドワードは、フランスへ出張に出掛けて屋敷を留守にしていた。
そんな時、真琴は、フデレリックに呼び出された。
「すまない、真琴。」
「どうかしたんですか?お父さま。」
フデレリックはとても申し訳なさそうに、真琴を見ている。
「以前エドに、LOVE CONPANYの融資を切って欲しいと、いわれてな、ばっさり切ったはいいんだが・・・。」
「…まさか他の企業が融資を名乗り出たんですか?」
「ああ、すまない。わたしも色々と手を尽くしたんだが、LOVE CONPANYをシェアする企業団体が近頃急増しているんだ。」
「そうですか・・・仕方ないです。出来ればあたしのような¨DOLL¨を増やして欲しくないんですが・・で、一体どの企業が口を挟んできたんですか?」
「木下電工だ。」
「えっ・・・?」
「木下登と言ったほうがいいのかな。とりあえず今は、LOVE CONPANYをつぶすことに失敗したとだけ、君に伝えておくよ。」
「お兄さまは、このこと知ってるんですか?」
「ああ、たぶんね。」
「お父さまは、木下電工をどうかなさるおつもりですか?」
「別にどうもせんよ。うちに打撃はなかったからね。君の思惑が外れて、だいぶ、がっかりしただろう?」
「はい。」
真琴はこのとき、とても嫌な予感がした。
「許してくれ、娘。」
「致し方ない事です。あたしはもっとたくさん勉強して、学力と権力をつ身にけてLOVE CONPANYと戦いますから。」
「ふっ(笑)相変わらず強いね、君は。」
「いえ、頑張ります。」
ペコリと頭を下げて真琴はその場を後にした。
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